空スヒのお薦め保存法

巣虫の害から空巣を守りましょう!

 

空巣を常温に放置してしまうとすぐに、巣虫(ガの幼虫)がすぐに出て使用出来なくなります。

採蜜が終了し、ミツバチを小さく寄せてしまうと空巣の保存にお困りの方が多いかと思います。
空スヒの保存で一番良い方法は2つです。1つは、二硫化炭素を利用して、ビニール袋の中で気化させ、燻蒸する方法。
2つめは5℃以下の冷蔵庫での保存の2種類です。この2種類はどちらも難しい方が多いので、今回は消毒用のエタノールを利用して出来る、簡単な保存方法をご紹介したいと思います。

 

巣虫の駆除の仕方

<用意するもの>

  • 巣の入る大きなビニール袋
  • 80%程度含有の消毒用エタノール500ml
  • エタノールを入れる容器(缶・せともの等)

 

<手順>

  1. 巣の入る大きなビニール袋へ巣枠を入れ、こぼれないような位置にエタノール500mlを入れた容器を置く。(フタはしないで気化させて下さい。)
  2. ビニール袋を縛って、密封する。(手順は、これで終了です。袋の中の巣は、5~6枚くらいが適当かと思います。)

 

※これは、エタノールを気化させて消毒しているので、このまま袋を密封したまま保存して下さい。エタノールが気化してしまい、無くなりましたら、また補充をして下さい。

 

弊社での実験結果

(1) エタノールを入れ、倉庫の中の涼しい場所へ。

(1) エタノールを入れ、倉庫の中の涼しい場所へ。

(1)の実験: エタノール入りを倉庫の涼しいところへ保存。写真の巣に巣虫はわかなかった。

(2) ビニールに入れ常温に置いた。

(2) ビニールに入れ常温に置いた。

(2)の実験: 常温にビニールに入れた状態で保存。数日ですぐに巣虫が発生し、巣が壊れグチャグチャに。
さらに(1)の空巣を保存後にみつばちの中へ。数日観察していると、女王が通常通り卵を産み始めた。
よって、(1)の保存方法での空巣は、保存後も使用が可能とわかりました。

※エタノールは、薬局又は一般のドラックストアーの「消毒液コーナー」で手に入ると思います。濃度が80%前後のものがいいと思います。お試し下さい。

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